対談 2 国際バカロレアで見えてきた「小学校の英語教育」

小学校3年で辞めてしまうと、英語習得のピークに差し掛かる前で、それは非常にもったいないと思っているんですね。

なぜかというと、ちょうど小学校3年くらいから中学2年生、3年生までが英語臨界期だからです。*3

いわゆる記憶が定着する年齢、論理的に考える力が強くなる年齢ですから、女の子の場合はだいたい中学1年生または中学2年生。
男の子は中学2年生または中学3年生くらいまで続けるかどうかで全然違ってくる

だから私は小学校3年で辞めちゃうのであれば、最初からうちに来る必要がないと思ってます。

なぜかっていうと、時間とお金がもったいないからですね。

宇野:同感でです。

私もインターナショナルスクールを経営している中で、プリスクールの説明会に来られる方に、もし、日本語で学ぶ小学校に入った時に、言語学習を継続しないのであれば、すぐに忘れてしまうのでプリスクールに来る意味はないですよと。

プリスクールに通った後、英語学習を継続していくということが非常に重要です。

それは週一回の英会話ではなくて、相当量を自宅なりアフタースクールでやる必要があります。

まさに坪谷先生全く同じように話てしています。

坪谷:そう考えると「第二外国語の習得に時間が掛かる」けれど、絶対やるべきと思ってないんですね。

それは、それぞれの家庭のなかで方針を決めていけばいいと思います。

子育ては、家庭の理念。その理念が変わると子どもは大きく行動や考え方も変えていきます。

一番困るのは、家庭で決めた方針が「何歳まではこういう感じがいいわよね」、そこから急にベクトルが変わること。

そうなると子どもが、右へ行ったのが左へ行ってしまうことがあります。

子どもが、ちょっとかわいそうかなと思っています。

対談 3 国際バカロレア 坪谷ニュウエル × アオバ宇野「国際バカロレア200校で見えた〜英語の時間と「質」」はこちらです。
https://ienext.org/internationaleducation/1325/


取材:北岡優希、村田学

参考文献:
*1 アクディブラーニング「主体性を持って多様な人々と協力して問題を発見し解を見いだしていく能動的学習」中央教育審議会答申(平成26年12月22日)

*2 文部科学省 各資格・検定試験とCEFRとの対照表https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/__icsFiles/afieldfile/2019/01/15/1402610_1.pdf

*3 英会話のEnglish Hub 英語臨界期仮説 英語を母国語としない被験者が英語学習を開始した年齢や環境ごとに習得した英語力を調査するPatkowskiの実験では、ある条件の下で15歳までにアメリカで英語を学び始めた被験者たちのほぼ全員が、ネイティブのような英語力を身につけました。

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ieNEXT 編集部
International Education NEXT 編集部は、国際教育の最新情報とノウハウをインターナショナルスクールの運営経験などを通して社会に情報発信をしています。 英語教育、留学、オンライン教育など国際教育のすべてをリサーチし、記事にし、参加できるイベントにしています。