対談 3 国際バカロレアで見えてきた「英語の時間と質」

対談は、終始和やかな雰囲気で行われました。 詳細は、後日公開のYoutuberでご覧ください。

対談:3回 国際バカロレアで見えてきた「英語の時間と質」


ieNEXT編集部は、国際バカロレアが果たしてきた意義と今後について国際バカロレア大使で東京インターナショナルスクール理事長坪谷・ニュウエル・郁子氏とアオバジャパン ・インターナショナルスクール理事でムサシインターナショナルスクール・トウキョウ理事長の宇野令一郎氏に対談をお願いしました。

その対談から浮かび上がってきたのは、インターナショナルスクールだけではなく、現在の日本が抱える教育課題でした。


全4回連載
1.国際バカロレア200校で見えた「日本の教育課題」は、こちらをご覧ください。
2.国際バカロレアで見えてきた「小学校の英語教育」は、こちらをご覧ください
3.国際バカロレアで見えてきた「英語の時間と質」は、本ページです。
4.国際バカロレアで見えてきた「大学の国際化と質」は、こちらをご覧ください。

宇野:実は最近、ieNEXT編集部が英語で幼児教育するプリスクールなどの統計を集計したそうです。ieNEXT編集部の統計では、日本に今現在、英語幼稚園、プリスクールなど英語の幼児教育施設は700園以上あるらしいんですね。*1

仮に1学年10人の生徒さんが毎年卒業しているとすると毎年7,000人以上の英語力の高い6歳児が小学校に進学しています。

ネイティブ並みとは言わないけれども、少なくともリスニングとスピーキングは英語力が相当高いバイリンガルに近い日本人の子どもたちが生まれている。

ところがプリスクール卒園後は、日本語で学ぶ日本の学校に行って、そのあと受験の波にのまれていく。

子どもたちがプリスクールで習得した英語力が喪失していくのが非常にもったいない思っています。

プリスクールで身に付けた英語力。義務教育のため英語で学べる小学校はほとんどない。年齢相当のネイティブレベルが日本語の小学校に入ると急激に英語力が落ちていく。

坪谷:プリスクール3年間で第二言語として約3,000時間触れるので、日常会話レベルに到達します。

しかし、5歳児の日常会話の深さは、おやつ食べたいとかですね、お腹がすいた、そういった5歳児レベルの内容にすぎない。

重要なのはそれから先です。

第二外国語と言えども、国語と同じで言語なんです。
言語を学習するということは、言われることが分かって、それに対して自分が答えられることだけではない。

例えばその言語で書かれた文章を読み込みをして、分析をして、要約していき、そこの中で自分なりの考えをまとめる。

それを例えばオーラルコミュニケーションでもライティングでも外に出して伝えることなどが一式となって言語です。