2020年、子どもの教育が大変化?知っていますか?

2020年は、コロナ禍によりお子さんの学校がどのように学んでいるのか、忙しい中で知る機会も増えたのではないでしょうか。
親として「学校とは」考える機会が多い年になりました。
ieNEXT編集部も、2020年は教育のターニングポイントだと考えています。

コロナ禍で教育が大きく変化した2020年
コロナ禍でオンライン教育に注目が集まりました。同時に文部科学省も学習要領を10年に一度の改定を実施しました。

2020年、新型コロナにより東京オリンピックが延期され、従来の社会の仕組みも、オンライン化を中心に変化しています。

「答えのない問題」が実生活に起こり、子育てや仕事などワークライフバランスに困惑したご家庭も多いのではないでしょうか。

コロナ禍のように「答えのない問題」をどのように解決していくか。
実は、日本の教育も、学びの方向性をまさしく「答えのない問題」を解決する力を養うために方向転化しようとしています。

それが、2020年から実施された学習指導要領の大改訂です。

学習指導要領は、時代の変化や子どもたちの状況、社会の要請などを踏まえ、約10年ごとに改訂されます。

2020年の教育が変化する。学習指導要領とは?
文部科学省の学習指導要領とは?

2016年12月、文部科学省は、次期学習指導要領の答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(中教審第197号)」を公開しました。

学習指導要領は、時代の変化や子どもたちの状況、社会の要請などを踏まえ、約10年ごとに改訂されます。

今回の改訂では、英語の強化、アクティブ・ラーニングに代表される「どのように学ぶか」という教授法が盛り込まれた点に特徴があります。

小学校では、現在5年生から開始している「外国語活動」を3年生からに前倒しし、5、6年生では英語を正式教科(年間70単位時間)として学びます。

高校の地理・歴史は、日本と世界の近現代史を関連付けた「歴史総合」、世界の多様性を理解する「地理総合」を新設しました。
グローバル化する社会の理解を深めてもらいたい、という視点から開設された科目です。

学習指導要領は、文科省のホームページで一般公開されています。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm

学習指導要領では、「何ができるようになるか」「何を学ぶか」「どのように学ぶか」を意識しています。

お子さんが「できるようになること」の対象として、下記の3つが柱になっています。

1.「知識・技能」
2.「思考力・判断力・表現力」
3.「学びに向かう人間性」

学習指導要領の改定で、注目を集めたのは「英語」です。

お父さん、お母さんが習った時の「英語」は、「読む」から始まり、次に「書く」「聞く」「話す」と英語を習いました。

今回の学習指導要領は、「話す」ことが重要視され 「 話すこと (やりとり)」「話すこと (発表)」の 2 つに分けることになりました。

日本の教育地図「学習指導要領」が改定されました。
2020年は、日本の教育が大きく変化した年といえます。コロナ禍だけでなく、探究型とオンライン教育が必要とされた社会背景も浮かび上がってきました。

英語というと「単語の暗記」や「S V O」など文法の暗記が中心でした。
しかし、お子さんの英語学習は、よりアウトプットを重視する方向に変化したのです。

このような動きは、子どもたちを待ち受ける未来を予測し、対応したものと言えそうです。

このように見ていくと、日本の教育も徐々に「起こりうる日本の未来」から逆算して、より良い方向に選択されているかのように見えます。

しかし、問題解決授業やアクティブ・ラーニングの実現には、先生の対応力が課題です。
一方で、学習内容は削減しない、としています。

学校の先生や教育学者から、学習内容を削らずに「アクティブ・ラーニング」を実現することは難しいのでは、と指摘もされています。

ディスカッション等による積極的な話し合いや、問題解決力を高める学習は、知識やスキルを大量に積み上げる学習目標には適さないからです。

海外や国際教育の現場では、どのように取り組んでいるでしょうのか。

アクティブラーニング面で先行している海外のケースも紹介しているのでこちらの記事も参考にしてくださいね。

アオバ&MIST 宇野令一郎
アオバ&MIST 宇野令一郎 ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ(旧リトルエンジェルス・インターナショナルスクール)理事長、アオバジャパン・インターナショナルスクール理事、熊本大学大学院教授システム学専攻非常勤講師。カナダ・McGill大学経営大学院(MBA)、熊本大学大学院(教授システム学修士)、慶応義塾大学経済学部卒業。2009年より現在まで、プリスクールからオンライン大学まで9つのスクールの設立や学校再生に関わる。 (株)東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入社後、海外留学等を経て、アジアと国内の投融資事業に従事。2009年よりBBT参画。BBT大学設立準備、初代学部事務局長。2011-2014年、日本eラーニングコンソーシアム理事。2013年よりアオバジャパン・インターナショナルスクール参画。2019年、文部科学省IB教育推進コンソーシアム立ち上げにあたり、発起人。共訳:『学習意欲をデザインする』(北大路書房)、共著:『グローバルに通用する異能を開花する(2015)』「答えのない世界-グローバルリーダーになるための未来への選択(2017)」「自ら人生の舵を取れ(2018)」「21世紀を生き抜く「考える力」(2020)」(ビジネス・ブレークスルー出版)。