連載① 学びの着火剤!好奇心の正体とは?

子どもたちは好奇心に従って遊びながら学びます。 それが逆さまであったとしても、そこに好奇心があるのです。
しかしここで実施された教育の設計思想についてあまり言及がされていません。 例えば、この3点です。 ・興味と好奇心重視:教室内に興味分野別コーナーを配置、子どもたちは好奇心に従って遊びながら学ぶ ・先生はファシリテーター:教えることではなく、共に遊び、話をし、子どもの興味をさらに引き出すこと ・Developmentally Appropriate Practice:発達段階にあわせた教育内容 (早期詰込教育ではない)

好奇心を育てることがいかに子どもの人生に重要か

つまり、この実験で投資対効果が高いとされた教育とは、日本の教育現場でしばしばみられる一斉教育や、知育教室での早期教育、ドリルのみの記憶中心教育とは異なります。
詰込み教育と暗記教育、計算速度の速さ。それは、探究ではありません。
幼児~低学年期に、記憶中心教育や与えられた情報を高速で解く教育ばかり行うと、大人になったときに「与えられたことの処理は高速でできるが受身な人」「出世や試験のためなら学ぶが、根本的に生涯学び続ける意欲の無い人」を創出するおそれがあるほか、教育の経済的費用対効果を損なう可能性がある。 好奇心を育てることがいかに子どもの人生に重要か、日本の義務教育や塾教育では、その論点を持っていないのではないでしょうか。
連載目次 1.学びの着火剤!好奇心の正体とは? は本記事です。 2.学び続ける子どもを育む、学習意欲の着火法はこちらです。
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アオバ&MIST 宇野令一郎
アオバ&MIST 宇野令一郎 ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ(旧リトルエンジェルス・インターナショナルスクール)理事長、アオバジャパン・インターナショナルスクール理事、熊本大学大学院教授システム学専攻非常勤講師。カナダ・McGill大学経営大学院(MBA)、熊本大学大学院(教授システム学修士)、慶応義塾大学経済学部卒業。2009年より現在まで、プリスクールからオンライン大学まで9つのスクールの設立や学校再生に関わる。 (株)東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入社後、海外留学等を経て、アジアと国内の投融資事業に従事。2009年よりBBT参画。BBT大学設立準備、初代学部事務局長。2011-2014年、日本eラーニングコンソーシアム理事。2013年よりアオバジャパン・インターナショナルスクール参画。2019年、文部科学省IB教育推進コンソーシアム立ち上げにあたり、発起人。共訳:『学習意欲をデザインする』(北大路書房)、共著:『グローバルに通用する異能を開花する(2015)』「答えのない世界-グローバルリーダーになるための未来への選択(2017)」「自ら人生の舵を取れ(2018)」「21世紀を生き抜く「考える力」(2020)」(ビジネス・ブレークスルー出版)。