子どもたちが生きる21世紀に起こりうる未来から逆算した教育

さらに、65歳以上の高齢人口と20~64歳人口(働ける現役世代)の比率でみると、今現在は概ね2人で1人を支えているが、2060年は「1.2人で1人を支える」ことになります。我が子にそこまで負わせるのか、、、と正直思う数字です。

4.労働生産性

公益財団法人日本生産性本部が2019年に発表した「労働生産性の国際比較 2019 年版 -」によれば、日本の労働生産性水準(就業1時間当たり付加価値)は、OECD加盟35カ国中26位です。ちなみにこの数字は、毎年下がっています。

統計で遡ることができる1970年以来、日本人の労働生産性の低さは過去2-30年間変わっておらず、主要先進7カ国の中では最下位の状況が続いています。日本の労働生産性は全ての産業でアメリカの6割弱で、製造業でも7割、サービス業にいたっては5割と言われています。

5.海外人口比率

国内人口と比較し海外人口の比率が高い国はそれなりにあります。例えばイタリア海外人口が国内人口を上回っています。お隣の韓国は国民全体の14%が海外に出ています。

一方で日本は国民全体の2.2%しか海外に出ていません。これを「日本は良い国だから国外に出る人は少ない」と読むこともできますし、それは相当程度正しいでしょう。一方で、英語を筆頭とするハンデのために、国外に出たがらない、チャレンジしないことの結果ととることもできるでしょう。

6.仕事

様々な所で言われていますが、2015年の野村総合研究所の発表によれば、今後10~20 年スパンで、日本の 労働人口の約半数の人が従事する仕事はAIやロボットで代替しうると述べています。インターネットの普及により、検索すれば必要な情報を得られる現代において、既に記憶力や情報処理能力の重要性は格段に低くなっています。自分の頭で考えオリジナルのアウトプットを出せる人間が求められるようになりそうです。

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アオバ&MIST 宇野令一郎
アオバ&MIST 宇野令一郎 ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ(旧リトルエンジェルス・インターナショナルスクール)理事長、アオバジャパン・インターナショナルスクール理事、熊本大学大学院教授システム学専攻非常勤講師。カナダ・McGill大学経営大学院(MBA)、熊本大学大学院(教授システム学修士)、慶応義塾大学経済学部卒業。2009年より現在まで、プリスクールからオンライン大学まで9つのスクールの設立や学校再生に関わる。 (株)東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入社後、海外留学等を経て、アジアと国内の投融資事業に従事。2009年よりBBT参画。BBT大学設立準備、初代学部事務局長。2011-2014年、日本eラーニングコンソーシアム理事。2013年よりアオバジャパン・インターナショナルスクール参画。2019年、文部科学省IB教育推進コンソーシアム立ち上げにあたり、発起人。共訳:『学習意欲をデザインする』(北大路書房)、共著:『グローバルに通用する異能を開花する(2015)』「答えのない世界-グローバルリーダーになるための未来への選択(2017)」「自ら人生の舵を取れ(2018)」「21世紀を生き抜く「考える力」(2020)」(ビジネス・ブレークスルー出版)。