連載 バイリンガルへの道 ②メリットと手法とは

バイリンガルは、知的発達の遅さや情緒の不安定さという説も?


本記事は、アオバジャパン インターナショナルスクール理事で現在、ムサシインターナショナルスクールトウキョウの理事長の宇野令一郎氏が子どもにバイリンガルになって欲しい、という保護者向けに執筆した記事です。


「バイリンガルへの道」連載は、こちらです。
① 留意すべきポイント
② メリットと手法とは、本ページです。
③ バイリンガル先進国カナダの事例


バイリンガルは、知的発達の遅さや情緒の不安定さという説も?しかし、英語とフランス語のイマ―ジョン教育を古くから実施してきたカナダで、バイリンガルの子どものほうがモノリンガル(ひとつの言語)よりも知的に優れていたとの研究を皮切りに、バイリンガルのほうが知能が発達したという研究が増えています。

宇野令一郎氏

現在、バイリンガルはモノリンガルよりも、ある程度認知的に有利であるという方向が出ています。

具体的には、バイリンガルはモノリンガルと比べ、以下の4点に優れると言われます。

1.異言語や異文化に対し、オープンマインドである。

2.他人の気持ちを察する力に優れる

3.思考の柔軟性、創造力に優れる

4.知的発達にプラスの影響がある

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アオバ&MIST 宇野令一郎
アオバ&MIST 宇野令一郎 ムサシインターナショナルスクール・トウキョウ(旧リトルエンジェルス・インターナショナルスクール)理事長、アオバジャパン・インターナショナルスクール理事、熊本大学大学院教授システム学専攻非常勤講師。カナダ・McGill大学経営大学院(MBA)、熊本大学大学院(教授システム学修士)、慶応義塾大学経済学部卒業。2009年より現在まで、プリスクールからオンライン大学まで9つのスクールの設立や学校再生に関わる。 (株)東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入社後、海外留学等を経て、アジアと国内の投融資事業に従事。2009年よりBBT参画。BBT大学設立準備、初代学部事務局長。2011-2014年、日本eラーニングコンソーシアム理事。2013年よりアオバジャパン・インターナショナルスクール参画。2019年、文部科学省IB教育推進コンソーシアム立ち上げにあたり、発起人。共訳:『学習意欲をデザインする』(北大路書房)、共著:『グローバルに通用する異能を開花する(2015)』「答えのない世界-グローバルリーダーになるための未来への選択(2017)」「自ら人生の舵を取れ(2018)」「21世紀を生き抜く「考える力」(2020)」(ビジネス・ブレークスルー出版)。